初めての方へ

院長ご挨拶

はじめまして、中国伝統医学を基にした中和鍼灸院・整骨院院長の傅嵩青(フウ・ソンチン)と申します。
若き日々は医師(心臓外科医)として、その後、中国数千年の長い歴史に裏付けされた中国伝統医学、中医学を習得いたしました。1990年に来日、1994年大阪市住吉区にて開業させていただきました。

大阪の本院を拠点に、鍼灸や気功、整体に携わること、30年近くになりますが、海外も含めると約30万人以上の患者さまに治療を行なってきました。これまでの経験を基に、若手鍼灸師の育成にも注力しております。日本での治療家の育成、また海外での鍼灸生徒数は既に1,000名以上となりました。

私が行う脈診や鍼灸、気功の治療は、西洋医学的な知見と、中医学による長年の鍼灸治療経験から、患者さま一人一人の身体状態やその症状にあわせて、最適な治療をご提供させていただいております。
不調があるのに病院では異常なしと言われた方、病院や治療院へ行っても改善が難しいと言われる症状をお持ちの方など、患者様のそれぞれの症状の原因を探り、その症状を改善しながら、人間本来の自然治癒力を高め、健康状態を維持する予防医学にとしても貢献してまいりました。初診でこれまでに感じたことのない感覚を感じる方もいらっしゃいます。

現代社会は過労、ストレス、不摂生など物理的・精神的にも身体に負担の多い時代です。体調を崩す要因は数多くあります。
人生をもっと楽しく過ごしていただくため、鍼灸、気功を通して、健やかな毎日を過ごすお手伝いをさせて頂きます。

中和鍼灸院・整骨院
院長 傅嵩青(フウ・ソンチン)

こんなお悩みを解決いたします。

  • どこに行っても痛みや症状が改善しない・・・
  • めまい、頭痛、倦怠感、冷えなど、楽になりたい
  • 症状はあるのに、病院の検査では異常なしといわれた
  • 痛みの症状、病の根本的な原因を知って治したい
  • 本格的な中国伝統医学(中医学)治療を受けたい

中国伝統医学/自然(四季)に順応するという本来の治療法

当院では、自然・四季に順応する本来の治療法の原点
1)健康の極意は病気の予防「養生」
2)病気は気(こころ)から始まる
3)養生は気を養うこと
によって自然に順応した身体になることを基本としています。

脈診(みゃくしん=脉診)などにより臓器・身体の状態を診断、症状の根本原因を探ります。
また気功や鍼灸を用い、心・気・身体(三位一体)を調整、
人間本来の生命力あふれる健康向上のため、最適な治療をご提供しております。

中国伝統医学(中医学)とは?

中国伝統医学(中医学)とは、数千年という長い歴史に裏付けられた、生理学、病理学、薬学などの理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学です。中国古代哲学の影響を受けた基礎理論と、数千年にわたる膨大な臨床経験によって成り立ちます。

その特徴は、人間を内臓や臓器、器官のような部位の集まりとしてみるのではなく、それぞれが互いに関係し合い、まとまりをもった個体と考え、一人ひとりの異なる体質、発病の原因と経過を分析する方法も特徴的です。

そして何よりも病気になる前の“未病”(わずかな不調、病気の前の段階)から病気を進ませない、これからの時代に最も必要とされる予防医学といわれています。

中医学の基本概念

人体を構成する必須要素「気・血・水」

中医学では、「気」「血」「水」の三要素で構成されているとする考えがあります。
「気」は、やる気・気力などの言葉からもイメージできるように生命の活動となるエネルギーで、「血」は血液中の血球成分を、「水」は血清・リンパ液・唾液など体内にある液体を指します。この「気・血・水」の量が足りない状態を虚証と言い、流れが滞っている状態を実証を言います。

中医学の考え方

整体観 バランス医学

整体観とは、「人間は自然界の一部であると同時に、人間の存在もまた自然そのものである」という考え方。
自然界で当てはまる法則は人間にも当てはまり、大自然に背いて生活すると体調不良を引き起こすというものです。
人体は外部環境(気候、飲食など)や内部環境(ストレスなど)からさまざまな影響を受けています。
また一方で、人体それ自身も自然とバランスを取りながら、内部でさまざまな部位が影響し合っています。
一種の「バランス医学」と言えます。

弁証論治 オーダーメイド医学

弁証論治の意味は、『弁』は四診(望診、聞診、問診、切診)により分析・鑑別。
『証』はすなわち症状、現象。『論』はすなわち討論、考察。『治』は治療の方針です。 簡単にいえば、患者さまの症状を分析、鑑別して、発病の根源である本質の病因を引き出して、それに対しての基本的治療法となります。
病気や局所的な症状を見るのではなく体全体を観察し情報を集めます。集めた情報を統合分析し診断と『証(弁証)』が導かれ、それにのっとり処方が決まります『論治』。この方法を弁証論治といいます。

この特徴は、患者さん一人ひとりの体質や、病気の原因、発病のプロセス(病因病機)を分析して証を決定し、それにあった適切な治療法を選んで治療を行っていくというものです。まさに「オーダーメイド医学」です。

主な診断法(主の脉診)目的
人迎気口脉診霊枢) 五臓と或いは六腑の根本に病む場所をつきとめる
六部定位脉診(難経)五臓六腑につながる病んでいる経絡をつきとめる
李時珍九道脉診(頻湖脉診)十二経絡以外の奇経八脈から病む経絡をつきとめる
チベット医学脉診(四部医典)五臓六腑の働きを鑑別する
黄氏脉診(黄氏圏論)人間の気、血、脉(脈)、筋、骨、肉の状態を鑑別する
西洋医学的触診法(内科学、外科学) 心、肝、脾、肺、腎の状態を鑑別する

未病先防 予防医学

3つ目の特徴は「未病先防(みびょうせんぼう)」です。
「未病先防」とは、病気が発症する前に体質を見ながら対応していく、未然に防ぐという考え方です。
これは病気にかかりにくい体質を作る「予防医学」という中医学独特の考え方です。

中和の脈診について

「脈診」を通して、全身の経絡、五臓六腑に流れる気を診断できます。

気の働きというものが血液の流れに現れることをみなさんはご存知ですか。
身体の血液の流れは、脈に現れます。そして、脈の状態から、気の働きを知ることができます。脈を診て気(身体)の状態を知るのが「脈診=脉診(みゃくしん)」という診察法です。

「脈診」を通して、全身の経絡、五臓六腑に流れる気が診断できます。その病気の重さを知ることができます。また治療の正しさを把握する事ができます。その治療する量についての適切さを測ることができます。そして、全身に至る病気の回復の程度を確認することができます。

中国伝統医学の治療の全ては「気」を通して、「脈診」で実現

3千年の歴史を持つ中国伝統医学(中医学)の治療の全ては、「気」を通して、「脈診」で実現されていることがお分かりかと思います。

当院の名前の由来でもある「中和」とは、孔子の「中和を致せば天地位す」(『中庸』)からきております。「中和」は天と地の本道であり、心と気の原点、(元気の源)でもあります。すなわち中国伝統医学が求めている最高レベルの「道」そのものといえます。病は「気」からとも言われるように、養生法は心から、そして治すのは「脈診=脉診(みゃくしん)」と「気」からが私の治療の信条です。

中医学の最も代表的な古典である『黄帝内経』に「恬淡虚無、真気従之、精神内守、病安何來」とあり、恬淡虚無(かったんきょむ)すなわち私心なく物事にこだわらなければ、自ずから気が満ち溢れ精神は発揚として病が入り込む余地などはなくなってしまう、ということです。すなわち心気一体、心身一体、そして元気一体と考えられています。

一番大切なのは、呼吸

呼吸によって、人は「気」を体内にとりいれることができます。
方法としては、腹部がへこむくらいまで、息を吐ききることがポイントです。吸う息は、吐ききって生まれたスペースに自然に満ちてくるのに任せ、天地の命を吸うような気持ちが大切です。
吐ききった充実感とともに、吸うことで下腹部へ命の輝きが戻ってきます。そこに気迫が宿るのです。

さて、試しに深呼吸をしてみましょう。深呼吸をする時、先に息を吐く人はまずいません。先に息を吸う人の方が多いはずです。山や川など空気の綺麗な場所で深呼吸をして大きく息を吸いたくなるのは、清らかなエネルギーである「気」を取り込みたいからです。吸うことによって取り入れた気は肝と腎の内臓へと通ります。

また、赤ちゃんが誕生する瞬間に産声をあげますが、その直前には肺が膨らんで、初めて息を大きく吸います。これらのことから、吸う息は「生」を象徴しているといえるでしょう。反対に、吐く息は一度身体の中で代謝された澱んだ気である「濁気」を排出しますが、同時に吐く息は心と肺の内臓に気を通す役割もあります。人が亡くなる時には、息を吐いて亡くなります。亡くなった人には、吸う力がないからです。つまり、吐く息は「死」を象徴しているといえます。

生を象徴する「吸」、死を象徴する「呼(吐く)」を合わせて「呼吸」と呼んでいます。人が生まれるときは吸う息が先なのに、「呼吸」という言葉は吐く息である「呼」が先で、吸う息である「吸」が後にきます。これは、「呼吸」は言い換えれば「生死」ではなく、「死生」であり、死の後に生を持ってくることによって、輪廻という循環を表しているからです。もし「吸呼」と呼べば「生死」の順になり、生の次は死しかなく、循環が止まってしまうのです。実際に普段何気ない呼吸でも、吐くことが吸うことにつながり、吸ったら吐くしかありません。止むことのない「死生」が呼吸の中にも繰り返されていることを再認識させられます。

上述したような、不断の循環は、自然の営みそのものといえます。月の満ち欠けや、地球の自転、公転、無数の星に、ある一定の秩序があるのと同じように、人の呼吸や営みも、自然によって決められたとおり、秩序を持って繰り返されています。

日本人にはなじみの深い「道」という概念、「道也者 不可須臾離也 離者非道也」道は、そこから離れるとたちまち道ではなくなり、道の上を歩くから道であるわけです。 中国には「道法自然」という言葉がありますが、自然こそが「道」、変わることのない法則である「不易」です。

効果的な通院について

慢性的な症状・体質改善の方は、週2回くらいのペースで連続して治療を受けることで症状改善に繋がります。
治療しない期間が空きすぎると自然治癒力が整わないため、その治療の効果が薄れてしまう傾向があります。
痛みやコリなどの治療は、なるべく期間を空けずに2-3回続けて治療を受けると症状が緩和しやすいです。
治療により身体の自然治癒力を効果的に、いかに整えるかにかかています。
症状や経過状態により通院の回数などをご相談しながら治療をご提供させていただいております。

よくいただくご質問

鍼って痛くないの?

鍼治療を未体験の方は、注射鍼のようなものを刺すイメージがあるかもしれませんが、鍼の直径は髪の毛位の細さのものが主です。蚊に刺されたくらいの痛みを感じるか、若しくは鍼を刺されても全く痛さを感じないこともあります。但しギックリ腰など必要な時には、少し太めの長い鍼を使用することもあります。
また衛生管理の為、 全て使い捨て鍼を使用しております。

治療にはどんな服装でいけばいいの?

お着替えを用意しております。どんな服装でもかまいません。
お仕事帰りでもお気軽にお越しください。

鍼灸の治療時間はどのくらいかかるの?

鍼灸での治療時間は約1時間です。また整骨院での治療時間は約30分くらいになります。
初診の場合は、問診などでもう少しお時間を頂戴いたします。

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